唐津の民話  

 

 
かんねどんの話ばしゅうだい(上)

 江戸時代の昔、唐津に「勘右衛門」と言う人が住んでいました。人々は彼のことを、親しみを持って「勘右衛(かんね)どん」と呼んでいました。この、こっけいで風変わりな人、とんちは効くが、ずるがしこい人「かんね」は、人気者でしたが、必ずしも好意を持っている人ばかりでもありませんでした。
 ここに紹介するのは、この「かんね」という人物の奇行としての物語を、面白おかしく話し伝えられた民話で、唐津弁のかもし出す独特の言いまわしで話すところに、何とも言えない味わいがあります。
 しかし、方言を文章にすると、地元の人でもなかなか読めず、時間がかかりますから、到底読んではもらえません。それでは意味がないので、ここでは標準語に近い形で、最小限の唐津弁も入れて書き直されたものを紹介しております。
 今は、話し手も殆どいなくなりました。そこで、なくなる前にと、文章で保存されております。
 どうしても、文章では、話に比べて面白さは半減しますが、民話としての味わいは残っていると思います。読んでみて下さい。

 

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かんねばなし28
切腹 2004年02月12日
かんねばなし27
半剃りの和尚 2004年01月14日
かんねばなし26
銭糞をたれる馬 2003年12月15日
かんねばなし25
お化けと太鼓 2003年11月16日
かんねばなし24
十五毛猫 2003年10月18日
かんねばなし23
にわとり 2003年09月04日
かんねばなし22
狸の巣 2003年08月08日
かんねばなし21
そりゃ、うそじゃ 2003年07月06日
かんねばなし20
日本一の山 2003年06月10日
かんねばなし19
仁田ん四郎忠常 2003年05月07日
かんねばなし18
喧嘩の仲裁 2003年03月19日
かんねばなし17
飾り鯛 2003年02月20日
かんねばなし16
どじょう汁 2003年01月21日
かんねばなし15
世界一速かもん 2002年12月21日
かんねばなし14
かんねの金玉 2002年11月22日
かんねばなし13
魚の名前 2002年10月29日
かんねばなし12
大根の苗植え 2002年10月02日
かんねばなし11
カラス売り 2002年09月05日
かんねばなし10
ほら吹き 2002年08月06日
かんねばなし9
勘右衛の家 2002年07月12日
かんねばなし8
竹の子 2002年06月10日
かんねばなし7
夏みかん 2002年05月10日
かんねばなし6
かんねの息子 2002年04月08日
かんねばなし5
味噌づけ 2002年03月04日
かんねばなし4
甘酒 2002年02月04日
かんねばなし3
鼻水の飯 2002年01月17日
かんねばなし2
ウソの皮 2001年12月18日
かんねばなし1
声かけてくれ 2001年12月09日
 

 

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