唐津の民話  

 

 

 
かんねどんの話ばしゅうだい(下)

 唐津の付近では、滑稽な人や、風変わりの人をよく「かんねんごたる」と言いますが、その一言で、その人がどんな性格で、どんな行動をするかは、凡そ見当がつきました。
 また昭和初期までは、かんね話が出来ることは、農村の各部落では知識人の一人であり、ある程度尊敬され、また、人格者でもあり、この話は老人から子供に至るまで親しまれてきました。
 しかもかんね話は、江戸時代の唐津藩領を中心に、肥前の国の西部一帯に広がっていました。
 この話は、勘右衛門(かんね)という人物の奇行として物語られる笑い話であり、この話との類似の話は全国各地に伝承されています。
 しかし、かんね話となれば、唐津の風土・習慣を無視しては成立せず、また唐津の方言で話さなければ、かんね話のうまみは消えてしまいます。
 江戸中期から昭和初期まで、私たちの先祖が語り伝え、子守唄としてなじんできたものであり、せめて、こんな人の心を和やかにする話があることだけでも、記録し、多くの人に知ってもらいたいものです。
 九州の各地には「おらが民話」とお国自慢の民話が多く伝えられています。その中でも「大分の吉四六」と「熊本の彦市ばなし」は有名です。
 かんね話も、これらに類する民話の一つですが、一人の主人公の話としてはこれらの話より豊富です。

 

かんねばなし55
極楽の門 その2 2006年08月08日
かんねばなし54
極楽の門 その1 2006年07月11日
かんねばなし53
菜ば まいて50両 2006年06月11日
かんねばなし52
米俵 2006年05月08日
かんねばなし51
勘右衛の幽霊 2006年04月05日
かんねばなし50
占い 2006年03月04日
かんねばなし49
禅問答 2006年01月17日
かんねばなし48
狸の小判 2005年12月17日
かんねばなし47
うなぎ 2005年11月15日
かんねばなし46
大宰府まいり 2005年10月07日
かんねばなし45
隠れ蓑と隠れ笠 その2 2005年09月08日
かんねばなし44
隠れ蓑と隠れ笠 その1 2005年08月07日
かんねばなし43
片目ん人 2005年07月11日
かんねばなし42
貧乏神と福の神 2005年06月09日
かんねばなし41
不思議な棒 2005年05月10日
かんねばなし40
ばばしゃん狐 2005年04月09日
かんねばなし39
蛙と闇鍋 2005年03月10日
かんねばなし38
狐女郎 2005年02月10日
かんねばなし37
鴨とり 2004年12月21日
かんねばなし36
狐の失敗 2004年11月18日
かんねばなし35
胡椒と油 2004年09月20日
かんねばなし34
茶屋の娘 2004年08月20日
かんねばなし33
京見物 2004年07月14日
かんねばなし32
うらめしや 2004年06月14日
かんねばなし31
黄金の茶釜 2004年05月13日
かんねばなし30
おさん狐退治 2004年04月08日
かんねばなし29
こぼれる 2004年03月08日
 
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