T ポートタワー周辺とルミナリエ

神戸ポートタワー
 12月13日(金) 今日のお目当てはなんと言っても神戸ルミナリエです。
 神戸には若いころ、大阪まで来たついでに足を伸ばしたことがありますが、時間がなく三宮駅周辺をうろうろしただけで、 当時の記憶は殆どありません。
 神戸には午前中に着きましたので、ホテルにチェックインしてから、まず神戸ポートタワーに出かけました。 神戸を代表する真っ赤な観光タワーです。
 神戸市内には観光名所をめぐるループバスが走っていて、各観光地を案内してくれます。三宮駅まで歩いて、 そのループバスに乗りましたが、何処まで乗っても250円でした。
ポートタワーから眺めた神戸港
 タワーに登って、市内を見渡しました。360度の大パノラマが楽しめる展望台からは、市内は勿論、神戸港、ポートアイランド、 遠くは六甲山や神戸空港など市街の景色を一望できました。
 夜は7000個のLEDで鮮やかにライトアップされ、まるで宝石箱のような神戸港の夜景が楽しめるそうです。 このダイアモンドを散りばめたような夜景を見なかったことが、後で悔やまれました。
 タワーの眼下には、カワサキワールドやメリケンパーク、震災メモリアルパークが広がっていて、神戸海洋博物館/カワサキワールドは すぐそばにありました。
ポートタワーの眼下に広がるカワサキワールド
 海洋博物館は、神戸開港120年を記念して1987年に開館され、「現代から未来の神戸港」「歴史から見た神戸港」の二つのコーナーに 大別されていました。
 カワサキワールドでは、神戸港とともに歩んできた、川崎重工業の歴史や、その時代時代に作成されたすべての製品が 紹介されていました。
 見て、聞いて、体験して、大人からこどもまで楽しめる企業博物館でしたが、全部見学するには、とても時間が足りませんでした。 係の人から「オートバイを体験しませんか?滅多にないチャンスですよ」と誘われましたが、思わず尻込みをしてしまいました。
神戸港大震災メモリアルパーク
 夜になる前に娘を迎えに西宮に出かけました。娘は宝塚に住んでいますが、新しい職場が西宮にあります。 その職場を見たかったからです。
 駅の近くで(迷子?)になりかけましたが、そこは便利な携帯電話、何とか探し出して夕食を済ませ、 神戸に引き返しました。
 神戸元町で降りて、いよいよルミナリエ見物ですが、すごい人出で交通規制が厳しく、直接会場に行くことはできません。 決められたルートをぞろぞろと歩かされ、途中で脇道に反れることもできず、廻りまわって会場へ向かいました。
ルミナリエのスタート「ガレリア」入り口
 やっとルミナリエのスタート地点に到着、「ガレリア」と呼ばれる幻想的な光の回廊の入り口に達しました。
 あちこちで「ウワ−ッすごい!!!」と言う声が聞こえます。色々な電球で配色された光のアーチが270m続きます。
 「止まらずに進んでください」のアナウンスが響く中、歩道に上がって人の流れをかわし、写真を撮りながらゆっくり進みましたが、 あちこちでため息が漏れてきます。とにかくすごいとしか言いようのない光のアーチでした。
光のアーチが270m続く
 今では、神戸の冬の風物詩となった神戸ルミナリエは、1995年に発生した阪神・淡路大震災の犠牲者への慰霊と鎮魂、街の復興と再生 への夢と希望を託して、同年12月から毎年開催されています。
 今回は19回目で、毎年デザインが変るそうですが、「光の記憶」が今回のテーマだそうで、まばゆいばかりの暖かい光を感じ ながら歩きました。
 12月5日から16日まで12日間の開催ですが、昨年は340万人もの人が、繊細ながら圧倒的な存在感を放つ、 神戸ならではの光の祭典に訪れたそうです。
メイン会場の「スパッリエ−ラ」
 アーチを潜り抜けた先のメイン会場は「スパッリエ−ラ」と呼ばれる光の壁掛けでした。
 四方を囲むように建っている壁掛けから降り注ぐ幻想的な光景は、しばし見たこともない、感じたこともない不思議な世界に 引きずり込まれるような不思議な感覚を覚えました。
 大震災が発生したのは、平成7年1月17日、その年の12月に第1回のルミナリエが開催され、会期終了直後から継続を求める 強い声が高まり、現在まで毎年途切れることなく開催されています。
幻想的な光の壁は大震災を忘れさせない
 その後、世界各地でさまざまな自然災害が頻発していますが、被災地域との絆と交流を深め、震災の記憶を永く後世に語り継いでいく 行事としての意味合いも併せ持っているこのルミナリエは、一人ひとりの震災への意識を高める機会にもなっているようです。
 阪神・淡路大震災で被災した10市10町を巡って運ばれた種火と、全国47都道府県から寄せられた種火を一つにした 「1・17希望の灯り」は、この会場の中心地、東遊園地内にあるそうです。
 また、この行事は、来場者の募金や企業の協賛金などで支えられているため、各所で募金の呼びかけも行われていました。   

2013・12・13
 

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