T 大阪で遊々

大阪丸ビル・18階が我がねぐら
11月26日(土) 12時前に大阪に着いたので、まずはホテルに荷物を預けてから動こうとホテルに向かいました。 ホテルは大阪のど真ん中、JR大阪駅のすぐ南側にあり、駅から3分の距離です。
大阪丸ビル、ここが今夜から2連泊する大阪第1ホテルです。東京の丸ビルは丸の内にあるから丸ビルですが、 大阪の丸ビルは形が丸いから丸ビルです。
駅から地下街を通って来ましたのでホテルが分かりにくくて時間がかかり、宝塚に住む娘が早く来て待っていました。
丸ビルの地下は食堂街でJR大阪駅とつながっています。まずは昼食をとってから動くことにしました。
湊町船着き場周辺
少し早いと思いましたが、2時の「なにわ探検クルーズ」に参加するため難波に向かいました。 クルーズは娘が予約してくれていました。
道頓堀川の湊町リバープレイス前、湊町船着き場から発着する川の環状線コースで、所要時間90分です。 湊町という地名に故郷を連想しました。
大阪は水の都と呼ばれ、昔から荷物の運搬に川が利用されていました。京都にもここから上り下りして荷物を運んでいたそうです。
海の潮位によって水面の高さが変わるので、調節のための水門が各所に設けられています。
船は水位を調節しながら進む
パナマ運河と同じ要領で、水位を調節しながら進んで行きます。
クルーズ船は落語家の巧みな語りを聞きながら進みます。噺家の案内ですから、話のところどころに落ちがついて 笑わせてくれます。
船は平べったく、天井は低く作ってあります。地盤沈下で古い橋ほど低くなって、川面と橋の裏との間が狭くなったそうで、 船は天井すれすれに橋の下を通過します。橋の裏側には船がこすった跡が幾すじもついていました。
船は川の水を取り込んで高さを調節していました。
橋に当たらないように船体を沈めて進む
したがって低い橋の下を通過するときには、船そのものが沈んで低くなって通過していました。
道頓堀川から木津川に抜けるところには道頓堀川水門があり、しばらく止まって15pくらいの水位を調節しました。
東横堀川水門では30p以上の水位が調節されました。
これらの水門は汚れた水の流入を防いだり、大川(旧淀川)のきれいな水を取り込んだりする水質浄化機能のほか、 高潮の防潮、水位調節、船舶を安全に航行させる機能など、多彩な役目をしているそうです。
京セラドーム大阪
道頓堀川水門を通過して木津川入ったところで、京セラドーム大阪がビルの谷間から見えました。
さらに小さな教会がこれまたビルの谷間からのぞいていましたが、ここら辺りは昔外人の居留地があったところだそうです。
堂島川に入ると、右側が中の島、いわゆる中洲になっていて、大阪国際会議場、日本銀行、大阪市庁舎、大阪市中央公会堂、 東洋陶磁美術館、中之島公園など大阪の中枢部になっています。
中央公会堂は東京駅設計者で、我が唐津市出身の辰野金吾の設計で、レンガ造りの独特な建物です。
桜並木は造幣局まで続く
残念ながら、これらはみな座席の反対側にあり写真に納めることができませんでした。
さらに進めば、左側に桜並木が見えてきました。春は桜が見事だろうと思っていたら、その奥の大川に入れば桜並木で有名な 大阪造幣局があるそうです。
船はそちら側には行かず、右に折れて東横堀川に入って行きました。再び道頓堀川に入り、日本橋、相合橋、 などの下をくぐって戎橋から道頓堀橋に差し掛かったところで、船を止めて写真を撮らせてくれました。 おなじみのドン・キホーテ、かに道楽本店、グリコなどの派手な看板があるところです。
グリコの看板
阪神タイガース優勝のため、道頓堀橋の下は川底をさらえてあったそうですが、タイガースは早々と脱落しましたので、 フアンは飛び込む機会を得ませんでした。
川を一周して再び湊町リバープレイスが見えてきた頃、船内に軽快な「大阪ラプソディー」や「道頓堀行進曲」が流れて、 1時間半のクルーズはフィナーレとなりました。
短い間でしたが、酎ハイを飲みながらの楽しいクルーズでした。後で地図を見て橋の数を数えたら50橋。 なんと50か所の橋の下をくぐって来たとはびっくりでした。
あべのハルカスから大阪城方面を眺める
クルーズを終わってタクシーで「あべのハルカス」に向かいました。あべのハルカスは日本一高いビルです。 ここの展望台は地上300メートル60階、近くに高層ビルもないため360度の展望が開けています。
このビルには、近鉄百貨店、あべのハルカス美術館、オフィス、ホテルなどが入った立体都市ですが、 最上階の展望所に直行しました。
天井回廊は足元から天井までガラス張りの屋内回廊で、空中散歩をしているような感覚を楽しめます。 一通りぐるりと回って大阪市街を眺め、はるかに見える大阪城や、今夜のホテル「大阪丸ビル」を探しました。
あべのハルカスから眺めた夜の大阪市街
「NHKの大河ドラマ『真田丸』はどの辺にあったのかな?」「大阪城の南側というから、お城の手前の方だろう」 なんて言いながら下界を眺めていました。 時間はたっぷりあるので、夜を待つことにしました。5時半になれば暗くなります。 それまで1時間弱、58階のカフェでコーヒーを飲んで待っていました。
58階には「天空庭園」があります。上空まで吹き抜け構造で、外気を肌で感じる屋外広場です。 庭園と言っても、植物はあまりありませんでしたが、テーブルがあったので、コーヒーを持ち込んでくつろぎました。
地上300メートルに生息する「あべのベア」
ここには、地上300メートルに生息する空模様のクマ「あべのベア」というハルカス300キャラクターがいます。 空のようにおおらかで、雲のように気ままな性格。好きな食べ物は雲。虹の上を歩くことができて、優しくのんびり屋。 ゆったりとした時間の中で暮らしているので、寝るのが大好きなオトコだそうです。
辺りが真っ暗になったところで、夜景を楽しみながらもう一回りしてホテルに帰りました。 実は、今日は娘の誕生日「何かごちそうでも食べに行こう」と言ったら「お腹が重いからいらない」と言うので、 丸ビルの地下のうどん屋で超安上がりの誕生祝をしました。   

2016・11・26
 

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