“こんな話がどんどん報道されるといいのにね”

 バブル崩壊で日本経済が最悪期にある時に、米国のグリーンスパンは「日本の官僚やエコノミストの弱気が日本の国益を損なっている」と看破しております。
 その時のマスコミは“誰のせいか”という犯人探しや責任の押し付けばかり報じて“どうするべきか”についてはほとんど報道していません。国民はそうした報道の影響を受けて「ダメな日本」を受け入れてしまうのです。

 そんな時に外国では日本についてどう報道されていたのでしょうか。
 まず、米国とロシアの鉄道関係者が日本の鉄道事情について視察に来たときの話です。

 「我々には綺麗なモデルケースだけを案内しているのではないですか?」「我々は日本の本当の姿を見たいのです」「1日だけ案内を外してください。地図を見ながら我々だけで視察したいのですが」
 日本:「どうぞ、ご自由に」
 そうして、随行の秘書だけを連れて、私鉄を含めたあらゆる路線を自由に乗りまくったそうです。
 夕方JRの本社に集まった時、両国の関係者がため息をついて、
 「信じられない、日本の鉄道は、どれに乗っても、まるで我が国の応接室のようだ」「座席は清潔で外出着のような布で張られている。そして、今日1日色々な路線に乗った限りでは、シートが破れているのを一度も見かけなかった」「我々の来る前に修理したのですか?」
 日本:「???」
 「車輌の中へつばを吐いた後もないし、大声で話している姿も見なかった」「一番驚いたのは、駅員が誰もいないのに乗客が整然と並んで列車を待っている姿だ」
 米国:「日本のような鉄道にするのが夢でした。まさか日本ですでに成功しているとは……」
 ロシア:「我が国では後100年はかかるでしょう。それでもできるかどうか……」

 また、不景気の最中に日本経済の実態を調査に来た英国の政府高官は、「もし、これを不景気というなら、世界に好景気は存在しない」と記者につぶやいていたそうです。
 “日本経済の破たん”“日本崩壊”の記事であふれている様を英国のマスコミでも度々取上 げているので、どれほどひどい状況かと思って来た、、、、。
 なのに、新しいサッカー場は次々と建設されているし、歓楽街は活気にあふれている。通りは普段着のようにブランド物で着飾った買い物客で賑わっているし、道路はピカピカの車であふれている。
 地方自治体主催の花火大会には、一発1万ポンドもする花火が惜しげもなく打ち上げられている。
 14年間の不況の中でも日本人の貯蓄は増え続けてきた。政府は、自国民から借金して何度も経済的な「カンフル剤」を注入してきた。 おかげで日本の不況は国際的には深刻な影響を与えないで乗り切ることができた。
 それでも日本を批判してきた。どのような主要国も、こうした巨額の財源(国民の貯蓄)を持っていない。
 本当は世界からうらやましがられている反作用として、日本から金だけを搾り取ろうと叩いているに過ぎないのではないか。

 2002年イギリスのサンデー・ミラー紙。
 「英国では、トイレはトイレだ。しかし日本のトイレは、多くの小道具が詰まった未来に向けての声明書のようだ」
 「かなりみすぼらしい家庭でも、電気で温められる便座付きトイレが当たり前になっている。洗浄後は温風乾燥装置まで付いている」
 「驚きはそれだけではない。座った途端に、臭気を散らすため自動的に扇風機まで回り出す。スイッチを押さなくてもライトが自動的につくトイレまである。信じられないかもしれないが、これが深刻な経済不況に襲われているという日本の実態だ」

 こうした外から見た日本の姿はあまり報道されません。正しい姿を見るのはなかなか難しいもの ですが、少なくともマスコミや知識人といわれる人たちは正しい姿を伝える義務があるはずです。
 しかし、現実には映った姿の中から、醜いものだけを探し出して報告しているとしか思えない時があります。
 これが日本人の国民性なのでしょうか。悲観論を唱えなければ国民にうけないのでしょうか。
 ヨーロッパの格言に「有史以来、外国に破たんさせられた国はひとつも無い、全ての破たんは、その国の内部から起こる」というのがあります。

 この記事は、ある投資顧問会社から寄せれれたメルマガ情報です。
 本当の日本は、外人がうらやむほどのすばらしい国なのです。もっと日本を愛し、日本の文化と伝統に誇りを持ち、胸を張って歩こうではありませんか。
 アジア各国をはじめ、多くの国の人々の中には、日本人を尊敬のまなざしで見ている人もたくさんいるのですよ。
 私たち日本人は、世界のリーダーにさえなれる素質を持っていると言えば言い過ぎでしょうか。

 最後に私の大好きな言葉を引用します。あの有名なドイツの物理学者で、20世紀の天才といわれたアインシュタインの予言です。
 「、、、世界は進むだけ進んでその間、幾度も闘争が繰り返され、最後に闘争に疲れる時が来るだろう」
 「その時、世界の人類は必ず真の平和を求めて、世界の盟主を挙げねばならぬ時が来るに違いない。その世界の盟主は武力や金力でなく、あらゆる国の歴史を超越した最も古く、かつ尊い家柄でなければならぬ。世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰り、それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならぬ」
 「我々は神に感謝する。天が我等人類に日本という国を造っておいてくれたことを」
 

  2004.3.15  

 

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