宇宙誕生以前の大霊界
 宇宙の誕生は、今からおよそ150億年前のことであるといわれています。そのとき、過去数百億年の間、巨大な空間に満ち満ちていた色々な物質やガス、また種々のエネルギーのすべてが1箇所に集中し、突然大爆発を起こした。この大爆発をビッグ・バーンと呼び、このとき、現在の宇宙の基礎は出来上がったとされています。
 それでは、そのビッグ・バーンはどうして起きたのでしょうか。何の力も働かずに、あれだけの大爆発が偶然に起きたのでしょうか。ビッグ・バーン以前、すなわち宇宙誕生以前はどのような世界であったのでしょうか。それは誰しもが知りたいことですが、現代科学は教えてくれないようです。
   あれだけの大爆発が何の意志も力も働かずに、ただ偶然に爆発したとはどうしても思えません。そこには何らかの力が働いたと見るのが妥当だと思いますが、それを知るにはそれ以前に時間を遡る必要があります。が、それはとうてい科学のなし得るところではないようです。
 宇宙誕生以前のはるかな過去について解き明かすこと、それが出来るのは人の心、つまり魂の思いの力に頼るしか今のところ方法はなさそうです。では、人の心、すなわち霊魂に映った宇宙誕生以前の世界とはどんな世界だったのでしょうか。

天地創造の神の生立ち
 今をさかのぼること2000億年。その頃無限の広がりをもった大霊界は、無光、無音の暗黒の世界であったようです。引力も磁力も、一切の波動も、エネルギーもまったくない、ただただ暗い眠りの世界だったのです。
 そんな暗黒の無の世界に、あるとき、突然、ただ一つ小さな小さな光の点が現れました。それが創世の光の誕生でした。当初は小さな星のような、かよわい一点の光に過ぎなかったこの創世の光は、キラキラとしたまっ白い光を放ちながら、時の経過とともに次第にそのエネルギーを増大させていったのでした。
 この創世の光が100億年も経過した頃には、現在の太陽ほどの大きさに成長していたのですが、歳月とともに徐々に成長し、エネルギーを蓄えていったということは、それが単なる無機的な物質ではなく、発生当初の小さな光の頃からすでに意志の存在、すなわち天地創造の神の原初の存在を宿していたのでした。したがって創世の光とは、別の言葉でいえば「創世の神」なのでした。
 100億年という歳月をかけて徐々に成長、強大化していった、エネルギーとしての光体の中心に座するのは神子(しんし)でした。現在、地球物質界に存在する一番小さな物は素粒子といわれています。それよりもはるかに小さくて、壁や水でも自由に通過するほどの微粒子であるとされる幽子、それより小さい霊子、更に小さい素子、そしてこの素子よりも小さい、超々極微の粒子が神子なのです。
 深い眠りから覚めたその神子(しんし)は、やがて意識をもたれるようになり、己がいかなる存在か、「自分は何をなすべきか」「何をしなければならないか」という意志を持たれるようになりました。ここに天地創造の神の原初の存在としての神子は、創世の意志、つまり「大霊界を造ろう」という意志を、はじめて自覚されたのでした。その後更に100億年200億年と歳月を重ねるごとに、その意志は強固なものとなり、創世の光としてのエネルギーも大霊界の中で燦然と輝く存在にまで成長されたのでした。  
ビッグ・バーンは4度繰り返された

神の意志による大霊界四度の大爆発
 そして、今から1500億年前、つまり創世の神が大霊界に忽然と誕生されてから約500億年後に、創世の神は自身が発しているエネルギー、光のすべてをひとつにまとめられ、突然、大爆発を起こされたのです。この最初の大爆発によって、創世の神は自分の分子的存在を無限の存在として発生させられました。
 以降、大霊界の中に無数に散らばっていた、神の分子は大霊界の中で独自のはたらきを開始し、やがて、磁力や引力など、いろいろなエネルギーが合成されていったのでした。
 その後、約500億年の時が経過して、今から約1000億年前、創世の神はそれらの磁力や引力などあらゆるエネルギーを自分のもとへと再度集結され、巨大な固まりとなったそれらのエネルギーを、再び大霊界の中で大爆発を起こされたのでした。
 その後、さらに500億年の時が流れ、今から約500億年前、三度目の大爆発を起こされましたが、この時には、既に大霊界の中に存在する宇宙の原初の姿はおおむねできあがっていたそうです。
 しかし、創世の神は永遠の大霊界、永遠の宇宙界のためには、更なる大爆発が必要と判断され、3度目の大爆発から350億年後、つまり今から150億年前、四回目の大爆発を起こされたのでした。この爆発が今でいうビッグ・バーンです。
 創世の神による宇宙構想は実に1800億年も前から着々とはじめられたものであり、この四回目の大爆発(ビッグ・バーン)により、ようやく本格的な宇宙を造られたと同時に、地球をも用意されたのでした。それと同時に人類の創造も夢見られていたのです。

 このお話は決して想像によるものではありません。最高の霊能者としての日神会会長の胸の魂でもって感知された大霊界の過去の姿です。さすがの会長にも2000億年より以前の霊界については感知し得なかったと言われています。

2002.7.5  
 

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