大宇宙界は5000億光年の世界
 いま、地球人類は遠からず滅亡に向けて進んでいるのではないかと危惧する人々が増えています。
 確かに人類同士のいがみ合いは果てしなく続き、宗教戦争、経済戦争、領土戦争、そして、人種差別の問題など、紛争の種はいくらもあります。ここに当然のこととして核戦争の危機が浮上します。
 また、戦争ではなくとも、さまざまな公害や自然破壊、更には狂気としか言いようのない凶悪犯罪の続発等々、まさに地球人類は滅亡に向けて突き進んでいるように見えることも事実です。
 でも、人間は神の子です。自分で自分たちの世界を滅亡させるような愚かなことは絶対に避けなければなりません。でなければ人類の親としての素の神様に申し訳ありません。  

 では、地球とは、宇宙とはどのような存在なのでしょうか。
 アメリカの天文学者カール・セーガン博士によれば、この宇宙は160億光年の広さで、更に拡大を続けているといわれています。その宇宙の中に1億以上の銀河系があり、更にその中にまた1億以上の太陽系があるとされています。地球などはゴマ粒ほどの大きさにもなりません。
 これは、科学的、物理的見地からなされたものですが、神霊学的見地から見た大宇宙は、それよりはるかに広く、1000億光年の幅と広さを持つ球形だといわれます。その外側には、次元の異なる1000億光年の宇宙体的波動が感じられ、更にその外側にも1000億光年をとりまく宇宙体があり、そのまた外側に・・・というわけで、実に大宇宙界は5層からなる、5000億光年の幅と広さを持つ球体ではないかと感じられるそうです。
 そして、5000億光年の果てに至って、宇宙的波動(磁力、電波、光、引力など)エネルギーは消滅するように感じられるとされています。
 こうなると、もう人知の及ぶところではなく、科学的、物理的解明は不可能ですが、霊能者の中でも最高の能力を持った人だけが感じる霊覚によるものだそうです。

大霊界は広大無辺の世界
 宇宙界が5000億光年の世界だとすれば、大霊界は一体どれほどの広さの世界なのでしょうか。それはもう、とても計り知れない世界で、大宇宙界でさえもあわ粒ほどにもない、まさに広大無辺の世界だそうです。
 霊界側から見た5000億光年の宇宙界は、5層からなり、内からそれぞれ幽界、霊界、仏界、神界、聖天界、となっています。そのはるか彼方に“火の壁”があって、そこを更に上りつめると、神々しいばかりの超神霊世界『天命界』が広がっております。宇宙創造の“素の神”はじめ、多くの超神霊達は、この天命界で生活をされているのです。その神々は目もくらむばかりに光り輝く、白銀色の正に光そのものと言ってもいい存在だそうです。
 
 この、天命界の超神霊の永遠の命は、常に喜びと平和と至福の感に満たされており、人間界のいかなる美辞麗句をもってしても表現することは出来ないといわれます。そして、超神霊達は5000億光年の大宇宙界はもとより、広大無辺の大霊界も、瞬時に自由自在に行き来されているのです。
 いまこそ、人間は自分自身に魂の遺伝子の中に組込まれた、尊い超神霊の流れに気づくべき時です。人類はもうこれ以上有限の地球的・現界的視野で想いの世界を作り上げてはいけないのです。無限の大霊界的・超神霊界的視野を持って、己の想念界の是正、育成を図らなければなりません。つまり、生きながらにして、自己の魂を超神霊へと育んでいかなければならないのです。

織田信長公と東条英機氏の霊界生活
 ここで大変興味深い話しを紹介しましょう。それはあの戦国時代の風雲児“織田信長”公と、太平洋戦争のA級戦犯“東条英機”氏の現在の霊界での様子です。
 信長公といえば、直情怪行、勇猛果敢、冷酷などと言われ、自分の進む道をはばむ者と見れば、それが実の弟であろうと、女子供、老人、僧侶であろうと、容赦なくこれを殺害し、排除した人です。その霊がいま霊界でどのような生活をしているかは、少なからず興味をそそられることです。
 あれだけ多くの人々を殺害したので、さぞや地獄界で苦しみ、のた打ち回っているかと思いきや、意外にも神界の、それも最高の段で、神として輝く霊体となっているのです。そして、相変わらず何者をも寄せつけない、爆発寸前のような激烈なエネルギーを秘め、「余は、ただひたすらに己が道を行く」と瞑想にふけっていると言うのです。
 また、東条英樹氏は太平洋戦争でA級戦争犯罪人として絞首刑になった人ですが、この人の霊は更に上の、聖天界の最上階で、光り輝く神霊となりながら、なお精進の日々を送っていると言うことです。
 あの戦争は誰が見ても無謀であり、それを強力に推進して数百万人の犠牲者を出した責任は、確かに絞首刑に値したかもしれません。しかし、氏の人となりを知る人は、「天皇のため、日本国のため、としての信条には一点の曇りもない人だった」といいます。
 その心の中には私利私欲のかけらもなかったそうですから、今の政治家とは雲泥の差があります。没後わずか40余年にして、早くも聖天界の最高位まで登りつめたのは、多くの犠牲者を出したことを謙虚に反省し、深い深い祈りの霊界生活を送られたものと思われます。
 おそらく二人とも、やがて火の壁をも突破して、大霊界最高の天命界まで上りつめ、超神霊として、素の神のもとに君臨されることになると思います。信長公の400余年での神界入りも、東条氏の40余年で聖天界入りも、驚異のスピード出世であり、数億年もかけて神霊となった人達の憧憬と尊敬の念を一身に集め、護衛までついているということです。

2002.6.2  

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