皆さんは、不思議な現象を見たり聞いたりしたことはないだろうか?。
 例えば、同じ場所でよく事故がありいつも死者が出るとか、幽霊を見たとか、あそこを通りかかると女のすすり泣きが聞こえるとか、あそこに行くと何だかゾクッと寒気がするとか。

 私の次男の同級生が、子供の頃時々我が家に遊びに来ていた。この子が家に帰って母親に「あそこの家(つまり我が家だが)に行ったら何だかキュッと、身の引きしまるような気がする」と言ったという。
 この子の母親は、私の妻に「私には霊が見える、ほらあそこにも、ほらそこにも」と言っては、あっちこっち指差したそうだ。私達は何も感じないが、この親子には霊が見えたり感じたりする、典型的な霊媒体質なのだろう。

 また、ある友人から聞いた話だが、「柔道の練習中に、寝技で締め上げられて気を失ったが、その時見た事もないような、それはそれは綺麗な花の咲いている所をさまよっていた。身も心もうきうきして、何とも言えないいい気分だった。透き通ったような水の流れる川があって、その向こうには人々がとても楽しそうに団欒していた。その川を渡ろうとしたら、誰かが呼び止めたような声がして目がさめた。もしあの川を渡っていたら…。」
 随分昔の話だからハッキリは覚えていないが、おおよそこのような話だったと思う。この種の話は、何回か聞いたことがある。

 また、知り合いの女性が唐津市佐志のある場所で、交通事故で亡くなった。そこでは何人も亡くなっているという。そこには小さなお地蔵さんが奉ってあった。事故はいつもその付近で起きた。今は縁起が悪いということで、お地蔵さんはどこかに移された。

 更に、ある友人の弟の話だが、奥さんの実家から真夜中に帰宅途中、おばあさんが車に乗せてくれと頼むので、行き先を聞いたら自分の家の近くだった。何とも暗い感じのおばあさんだったが、近くだったので乗せた。
 間もなく目的地に着いたので後ろを振り返ったら、おばあさんの姿はなかったという。そして、シートはびっしょり濡れていたそうだ。翌日その話を聞いた人は、あぁ、それはあそこのおばあさんだろうとすぐ分かったそうだ。何でもそのおばあさん自殺したらしい。

 唐津市の南に相知町がある。その相知町と北波多村の境に岸岳山があるが、ここに元松浦党の当主だった、波多三河守の居城跡がある。今NHKで放映中の大河ドラマ「北条時宗」に出てくる、あの松浦党だ。
 この、波多三河守の奥方は大変美人だったらしく、豊臣秀吉が横恋慕して、差し出すように命じるが、三河守はこれを断る。腹を立てた秀吉は、何かと言いがかりをつけては、これを打ち滅ぼしてしまい、波多氏は絶える。
 この時の波多氏の家来達が唐津市及び東松浦郡内各地で惨殺された。二頭の馬に乗せて股裂きをしたり、耳やお尻から焼け火ばしを突っ込んだり、それはむごい殺し方だったと言う。
 この家臣たちの霊が今も成仏できずに、地縛霊となって各地に存在すると言われている。私の家の敷地内にも、この地縛霊がいると聞いて母が奉ろうとしたので、私は止めた。
 なるほど可愛そうな地縛霊ではあるが、下手に関わると取りつかれる恐れがあるからだ。取りすがられると言った方がいいだろう。地獄にいる霊は、その苦しみから逃れたい一心で少しでも波長が合うと、必死にすがりつこうとする。取りすがられた方は霊の苦しみがそのまま乗り移って、地獄の苦しみを味わう事になる。かといって、とりすがった霊の方の苦しみも、なくなるはずはなく、両方が苦しむ事になるのだ。場合によっては一命を落としてしまうことだってある。
 この地縛霊は私が子供の頃、祈祷師に頼んでお墓に移してもらったという話を姉から聞いたが、果たして本当に居たのか、墓に移ったのか、それともまだ居るのか、私には分からない。触らぬ神にたたりなし!。

 このように、不思議な話や怖い話はいくらもあるが、前記の著書「大霊界シリーズ」を読めば、疑問も直ちに解消する。
 著書は18巻ぐらいあるが、内容をそのまま紹介する事は出来ないので、次回から私が理解し得た範囲内で、私流に書いてみたいと思う。信じるもよし、信じなくてもいい。私の家族も信じていないかもしれないが、それはそれで仕方がない。信じる信じないは、その人の心の問題だから、私にはどうする事も出来ない。
 ただ、霊界も、地獄も、極楽も、神も存在するのだから、信じた人と信じなかった人との、霊界での生活は雲泥の差があることだけは言っておこう。

 (ここに書いている話は、書籍や史実に基づくものではありません。かって聞いたり読んだりした記憶をたどりながら書いています。間違いや思い違い、誇張された話もあろうかと思いますが、作り話ではありませんので、大筋の話として受け止めて頂きたいと思います。) 

2001.07.08

  

  

  

  

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