『日本語を学ぶ生徒激増』 タイ
日本語は日本の文化。日系企業進出が目立つタイの学生たちは、日ごろは経済や科学技術を学ぶ時間は多いものの、現代日本の文化を
学ぶ機会は少ない。しかし、日系企業で働くにせよ、日本文化を学ぶにせよ、まずは日本語を理解することが先決。
東日本大震災後、「尊敬される日本人」の文化を学ぼうという機運が高まっているようだ。
国際交流基金バンコク日本文化センターによると、日本の企業約7000社が進出しているタイでは、約90の大学で日本語教育が行われ、
日本語を教える高校も増加中。
タイ教育省が昨年度高校のカリキュラムを改革し、第二外国語の履修をそれまでの文系だけから、理系にも拡大したため、
日本語選択の生徒が激増した。北部のある高校では、それまで100人程度だった日本語クラスが、約1000人に膨れ上がったという。
センターでは、こうしたクラス向けに簡便なテキストを新たに作成するなど支援に乗り出しているが、当局が正規の教員を増やさず、
各校の自助努力にゆだねているため、各学校では日本語教員の確保に四苦八苦しているという。
なお、タイでは、中国語学習者も増えているため、中国政府が2009年から中国語教師約1200人をタイに派遣しているとか。
現在、タイで活動する日本人教師は約150人程度。北部にあるタイ日本語教師会では「退職後、タイに長期滞在する日本人を活用する
など、知恵を絞って支援すべきだ」と話している。 ………「以上読売新聞から」………
秩序重んじ、譲り合い・助け合いの精神と、すばらしい文化を持っている日本人として、世界から尊敬のまなざしで見つめられている日本人。
今こそ、国を挙げて世界中に支援の輪を広げるときだろう。
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