新聞拾い読み
 

『日本人の秩序に敬服』
 超巨大地震と大津波の大災害については言葉もない状態だが、目を覆いたくなるような報道の中に、胸が温かくなるような報道も見られる。
 世界各国から救援隊や救援物資が続々と届く中、中国のメディアが報じた記事が目にとまった。
 世界中が日本の巨大地震と津波の被害状況を大々的に報じる中、中国では中央テレビも被災地の被害状況や訪日ツアー客の安全情報を駐日特派員のリポートで克明に伝えた。
 中国紙「新京報」は大特集を組み、「今回の地震の破壊力は2008年の四川大地震の20倍以上に相当する」「雲南省で10日発生したマグニチュード5.8の地震とは無関係だ」などとする専門家の分析を紹介した。
 また、国際問題専門紙「環球時報」は「多くの中国人が、地震発生後の日本人の秩序のある行動に敬服している」「日本人の冷静さが世界を感動させた」などと伝えた。

『日本頑張れ』
 このように、最近、中国のメディアの報道には日本人に対して好意的な報道が目立つが、中国・南京の若者に日本の文化を紹介する「日本週間」では、東日本巨大地震の被災者を見舞う声が多く聞かれた。
 南京大で開かれた日本語歌唱大会では、南京師範大中北学院3年の銭さん(22)が伴奏をいったん止めさせ、日本語で「日本の皆さん無事に過ごせるよう心から願っています」とメッセージを送った。
 さらに、南京農業大の女子学生トリオも歌の冒頭「日本、頑張って」と声をそろえた。
 南京は、旧日本軍が多数の中国人を暴行・殺害した南京事件の記憶をきざむ地だが、近年は日中の民間交流が活発化している。

 中国だけではなく、韓国やアメリカなど世界各地から「日本頑張れ」「日本は必ず立ち直る」などといった声があがっていると言う。

 

2011・03・16  

  

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